2ntブログ

記事一覧

父子(1)

転職を期に、実家で独り暮らす父の下に転がり込んだ。
離婚後、男手一つで育ててくれた父との生活は、今はあの頃とは違うが満足している。
そう、大人になったからこそ出来る恩返しみたいなものだ。

*****

また父と過ごすことを決め、戻った生活で、ふと気付いたことがあった。
既に寝に行ったハズの父が、夜中起き出し、また風呂に入る。
最初は寝汗だったりで寝苦しいのかと思っていたが、そこそこの長風呂。
はじめは気にも留めていなかったが、数日に1度のペースで繰り返すとそうもいかない。
いつしか気になって父に意識を向けていると、その理由は想像だにしないことだった。

*****

ガラッと音を立てて開いた父の部屋のふすまは、今日もいつもと同じだった。
気に留めないふりをして父にバレない様に目線をやると、今日も股間が盛り上がっている。

最初はムラついて寝られないから風呂場でヌいているのだろうと思っていた。
だが、父の留守中に部屋の中から、本当の理由を見付けてしまった。

黒く光りを照り返す、男を模したその物体を見た時は、驚きを隠せなかった。
それほど大きいとは言えないながらも、立派にカリの張った人工物。
おそらく今日も、解らない様に持っているのだろう。

脱衣所の鍵が掛かり、風呂場の中へと入る父の動向を、聞き耳を立てて伺う。
シャワーの音がした後、かすかに聞こえる、うめき声。
それが父のものだと気付くのに時間も掛かったし、最初は心配すらした。

だが今は、微かに聞こえる父のうめき声を喜ぶかの様に、ムスコがムクムクと起き出した。
勇ましく猛々しいムスコは、今日こそ、と強く主張し、背中を押して来る。
意を決するのに、そう時間は掛からなかった。
「親父っ!大丈夫かっ?」
ドンドンと脱衣所の扉を叩くと、声を掛けた。
シャワーの出る音がした後、中から声が聞こえる。
「あぁ…別にナニもしてないぞ…」
動揺が見て取れる返事に、ムスコがピクリと反応した。

コメント

No title

早速ありがとうございます(^^)風呂場でのシチュエーションいいですね!10代の息子にオナニー指導から発展するとか風呂場で洗いあっこしているうちに・・・とか。親子共に緩い体系の設定が好きです(^^;)続きも楽しみにしています。

No title

ありがとうございます。
実はそのまま4話分位まで書き上げて順次公開されていきます。
展開としてはその後もあるのですが、一先ずという。
風呂場から場所を移すながれにしてしまいましたが、楽しんで貰えたら。

コメントの投稿

非公開コメント