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記事一覧

医者と患者(9)

「あぁぁんんん…んんんん…」何度も駆け回る意識に、身体全体の神経と言う神経が限界まで高ぶる。堪らない…こんな快楽があったなんて。奥まで突き立てられた太竿は、その膨らみをこれでもかと言わんばかりに主張している。そして、日頃、抜き差ししているおもちゃでは感じられないこの温度。熱い。いつもとは確実に違う、逞しいホンモノが今そこにある。アナル全体でその存在を噛み締めながら、全身を駆け巡る快楽に溺れる。ぐぽっ...

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医者と患者(8)

先程イジられたアナルに、再び2本の指が挿れられたからだった。「あぁあ…」頬張っていた口が開かれ、声が漏れる。グポグポ、グプグプと捏ね繰り回される度に、声が漏れる。「あぁあん…あぁぁ…」先走りで濡れていた腹の上に、大量の先走りが溢れる。「あぁぁ…ぐぅ…」執拗に攻められるアナルに、全身が持っていかれる。「もっと奥まで欲しいんじゃないの?」ニヤニヤと見下ろしながら、指先を器用に動かす。「あぁ…はぁ…はいいぃ…」...

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医者と患者(7)

「ね、こうやって潤滑油の役目がいるんですよ。 気持ちいいでしょう?」「はい…」「おもちゃ以外は挿れたりしないんですか?」「はい…」目を合わせたまま、言葉少なげに答える。「挿れたいでしょう?本物」「…はい」今までずっとひた隠しにしてきた性癖を始めて口にするのに、抵抗は少しも無かった。「挿れてみますか?」「え?」突然のことに驚きを隠せない。「あんな姿であんな声出されたら、ほら、もうこんなになってしまって...

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医者と患者(6)

あまりに動揺しすぎて、こんなになっていることを忘れていた。医者の手は、ぎゅっと握ったかと思うと、立てた親指で裏筋の先を撫でた。どぴゅっと音が出そうな位に、先走りが飛び出す。「あぁ…」思わず声が漏れる。「原因、心当たりありますよね。 何、挿れたんですか?」ニヤリと笑いながら、親指で先をこねくり回す。「いや…その…」モゴモゴと答えながらも、全て見透かされていることに観念し、口を開いた。「おもちゃを…挿れま...

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医者と患者(5)

堪らない…、ギンギンに膨れ上がっただけでは飽き足らず、濡れているのが分かる。もうダメだ…声が…。そう思った途端、ピタリと指の動きが止まる。「どうですか?」あの淡々とした声で訊ねる。危ない…、ここは病院、これは治療。そう思い直して答える。「は…はい、大丈夫です…」息も絶え絶えに、ゴクリと唾を飲み込みながら答えた。「そうですか、良かったです。 ところで、原因に心当たりはありましたか?」少し温もりを感じる声な...

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医者と患者(4)

ゆっくり、そして丁寧に撫でられる快感にひたすら耐える。順に中を這っていく指に、全神経が集中する。このまま本能をさらけ出したい欲望にかられるが、ただじっと我慢していた。「痛くないですか?」「はい…」同じ轍は踏めない、言葉少なげに答える。「前に反応のあった、ここはどうですか?」「はい…」「大丈夫ですか?」「はい…」それ以上答えるのは危険だと自分でも分かった。身体は既に熱くなっており、前回同様、前はガチガ...

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医者と患者(3)

「心当たり…、無さそうですか?」先程聞かれた質問を、改めて投げかけられる。「はい…そうですね…」ぎこちなさが映ったのだろうか。はぐらかすつもりは無かったが、見透かされた様な目に、つい目を逸らしてしまう。「そうですか…」僅かな瞬間のハズが、少し長く感じた。「特に大きな問題は無さそうですね。 取り敢えず、薬塗っておきましたから、様子見しましょう。 塗り薬出しておくので、毎日ご自身で塗っておいてください」元...

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医者と患者(2)

「少し冷たいですよ」そう言うと、触れていた先生の指先が急に冷たくなった。手袋越しだった指先に、ジェル状の液体が塗られているのが分かる。「ぁっ」見えないためか、感じてしまい、思わず声が漏れる。「大丈夫ですか?」「はい、すいません、びっくりして」「すみません、突然過ぎましたね。 では、指を入れていきますので、痛いところがあればおっしゃってください」淡々とした声に少し温もりが感じられたかと思うと、冷たい...

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医者と患者(1)

「今日は どうされましたか?」イスに座るなり、医者が訊ねた。歳は一回り位上、30代半ば位だろうか。大柄では無いものの、捲った白衣の裾から伸びる腕は、男らしいしなやかさがあった。「はい、切れてしまったのか、血が…」初対面とは言え、この歳でも恥ずかしさがある。「そうですか、何か原因に心当たりはありますか?」慣れているからだろう、顔色一つ変えずに返す。心当たりはあるが、言い出せない。「力みすぎたのかな…」言...

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