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医者と患者(3)

「心当たり…、無さそうですか?」
先程聞かれた質問を、改めて投げかけられる。

「はい…そうですね…」
ぎこちなさが映ったのだろうか。
はぐらかすつもりは無かったが、見透かされた様な目に、つい目を逸らしてしまう。

「そうですか…」
僅かな瞬間のハズが、少し長く感じた。

「特に大きな問題は無さそうですね。
 取り敢えず、薬塗っておきましたから、様子見しましょう。
 塗り薬出しておくので、毎日ご自身で塗っておいてください」
元の淡々とした表情で、そう告げられた。

「何かあれば、来週またお越しください」

こうして、診察は終わった。

翌週まで言われた通りに薬を塗り、あれ以来、特に痛みも違和感も無い。
逆に、薬を塗る自分の指の動きが、薬を塗るには少し、エスカレートしていった気もする。

「こんにちは、その後、如何ですか?」
前に比べると、温かみを感じるその表情に、こちらも笑顔が漏れる。
「はい、お陰様で」

台へと促されたので、服を脱ぎ、前の様に四つん這いになる。
カーテンを閉めると、下着に掛けられた両親指が静かに下げられた。

「失礼します」
その声を聞くと同時に、尻に添えられた両親指が左右に拡げられた。
拡げられた反動か、急に感じた冷たさか、アナルがすぼまる。

「中、見ていきますね」
前回同様、冷たい液体が塗られた先生の指が中へと入る。
また、声を押し殺す快楽が始まるのかと、興奮が止まらない。

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