男のためのゲイ体験小説

だが、何の反応もないまま、鼠径部からヘソ周りへと刺激は移る。
その間も、全身でタイツを持ち上げ、主張するイチモツだったが、完全にスルーされていた。

ノンケか…、少し残念ではあったが、そんなに簡単な話でも無いだろうと納得する。
しかし、そう受け入れた途端、今の自分の姿が恥ずかしい以外の何物でもない事に気付いた。
股間に集中していた熱が顔にも集まる。

だがその直後、その熱は一気に違う場所へと移った。

「んっ」
声が漏れた刺激の原因は、彼の指が乳首に触れたからだった。
「大丈夫ですか？」
彼が声を掛ける。
「あぁ、大丈夫」
そう返すも、乳首にも熱が集まっていることを彼は気付いているのだろう。
焦らされている様な錯覚を受け、興奮している自分に驚いた。
普段は攻めることこそあれ、こんなプレイは経験がない。
動揺を隠せないままいると、彼の手が乳首を刺激する。
完全に硬くなった乳首をコリコリと指先がイジる。

「こっちのマッサージも必要そうですね」
彼の言葉に無言でいたが、イチモツがビクンと反応する。

チロっと乳首に彼の舌先が触れ、チロチロと這い廻る。
急な展開でもあり、目を瞑って、ただその刺激を受け入れるのが精一杯だった。

チロチロ、ちゅぱっ、ちゅぱっ。
乳首への刺激だけでなく、イチモツにも手が添えられ、軽く扱かれる。
ようやく刺激を受けられたことへの喜びからか、ビクンビクンと波打つイチモツ。
躍動する度に、その先からは我慢汁が溢れ、喜びの感情を全身で表していた。

やがて彼の舌先が、乳首から腹、ヘソ周りへと下りていき、念願のイチモツに触れる。
待望の刺激に一層硬さを増したイチモツから出た我慢汁は、タイツを酷く濡らしていた。

その、汗と我慢汁にまみれたタイツを、今度は唾液で濡らす。
彼の口が、唇が、舌が、張り詰め盛り上がるタイツを刺激する。