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クリーニング(1)

「はぁっ…あぁっ…いいっ…」
今日も発展トイレで見知らぬ男に掘られる。

目隠しをしたまま、個室のドアにケツワレを向け、待ち構える日々。
最近は少しずつ寒さもあり、直前まで服は着たままだが、足音が聞こえると準備する。
上衣は捲り乳首を責められ、ズボンは膝まで下げ、ローションを仕込んで解して待つ。

誰が来るか全く分からない。
掲示板に投稿だけして待機しているので、過去に1人に犯された後そのまま2人目が来た。
あれはあれで想定外のスリルもあったが、最近は専ら1人と終えるとすぐに帰る。
特定の相手を決めるつもりはないが、定期的に同じ人だと感じることもある。
違ったら違ったで興奮するし、同じ人だと前の快楽を想像して興奮も高まる。
何にせよ、変態だと自覚するには充分だと思う。

「あっ…あっ…くぅっ…いくぅっ…ふぅ…ふぅ…はぁ…」
今日の人は前にも何度かしたことがある。
生で挿れては奥に種付けされるその温かさが心地いい。
どことなく近しい関係になれた様にも感じ、勝手な親近感が湧く。

相手が出て行くと、中に出された種を処理し、汚れたままで服を着る。
汚れた身体で服を着た上からコートに身を包み、アイマスクはポケットにしまう。
満足感と言うか充足感と言うか、得も言えぬ満たされた感覚のまま帰途に就く。
だが、寒さを感じながら帰っていると、少し足が遠のく気もしなくは無かった。

*****

「こちらのコートですね」
寒かったからと着て行ったコートを汚してしまい、クリーニング店へ取りに来た。
無駄な出費ではあるが、そう何着も無いコートを汚れたまま置いておくわけにもいかない。

「そう言えば、ポケットに入っていたものがありましたので、こちらにまとめておきました」
コートと一緒にしまわれた、クリーニング店のロゴが入った白い袋を示す。
「あ、すみません、ありがとうございます」
なんだか、店主の笑顔が気になって仕方なかったが、ペコリと頭を下げて、家路に着いた。

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