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下着売場(2)

…え!?…驚きつつも、声は出せない。
「この部分の締め付けが楽ではないですか?」
特に顔色一つ変えずに話す店員に、こちらが意識しすぎていることに気付く。
ノンケにとっては、男同士の何でもない行為。
そう思いつつも、心臓はバクバクと高鳴る。
股間の前には店員の顔があり、太腿に添えられた指先から体温をピンポイントで感じる。
少し股間に熱を帯び始めるのを抑えながら、気を紛らわそうとするも、妄想は止まらない。
こんなシチュエーションに興奮しない方がおかしいとも思える。
密室の狭いスペースに男2人。
ズボンを脱いで下着姿の状態で、股間の前に跪いた男が顔を寄せている。
こちらの締め付けが…そう言いながらヘソから下着へと滑り込む指先。
太腿裏へと回された手が下着とのスキ間からケツに滑り込む…あぁヤリたい…。
ダメだダメだと自ら妄想を振り払っていると、声がする。
「ゴムありとゴムなしどちらがいいですか?」
直接過ぎる店員の言葉に興奮は抑えられない。
股間が急にグググっと持ち上がりそうになるのを必死で堪える。
「普段はゴムありですよね?」
股間の前で店員が上目遣いでそう訊ねる。
「は…はい…」
そう言うや股間のブツはググーンと頭をもたげた。

が、店員は置いてあるズボンの中からさっきまで履いていたパンツへと目を向けていた。
「失礼しますね」
そう言うと、おもむろに置いてあった下着を広げた。
そして手に持ったままこちらを振り向くと、先程とは打って変わって前が膨らんだ下着。
「…興奮しちゃいましたか?」
笑ってそういう店員に恥ずかしさが込み上げて来る。
「…となると、こういうゴム無しのものは避けた方がいいかもしれないですね」
冷静に答える店員に、妄想と混同して興奮した自らが一層恥ずかしくなる。
恥ずかしさを抑え、汚す前に履き替えようと、店員から履いて来た下着を受け取った。
焦りもあったのだろう、店員が出てから履き替えればいいものを、その場で脱いだ。
高々と頭をもたげた勃起をすぐに隠そうと、手にある下着に足を通す。
が、上手く中へと納まらない。
「こちらに履き替えてください」
店員に言われるがまま下着を履き直すと、完全に前が膨らみ、その存在を誇示していた。
店員は太腿のスキ間から滑らせた手で勃起を握ると、上下に扱きだしたのだった。

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