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下着売場(4)

「イケました?」
背後から聞こえた店員の声に現実へと引き戻された。
なんてことになったのだ…、白昼堂々と店内で見知らぬ店員にイカされた…。
とんでもないことをしていると我に返り、急に事の重大さに気付く。

だが店員は少し興奮した様子で、前方へと回ると、下着の前部分を引っ張った。
中には、大量の白濁液がまとわりついたちんぽがあった。
「良かったですか?」
笑顔で話す店員を見て少し落ち着きを取り戻す。

そのまま店員に下着をズラされると、店員が裏返した下着の汚れていない部分で拭いた。
キレイに取れるでもないが、ベットリと付いていた液は拭き取れた。

そのまま持って来た下着を履くと、店員は素早いカーテンの開け閉めで先に試着室を出た。
ズボンを履き、試着室の外へ出ると、先程の店員を探す。
が、どこにも見当たらない。
どうしたものかと探していると、スタッフスペースから店内へと戻って来たのが見えた。

すぐに向かい、先程の下着の買取を申し出た。
「いえいえ、あれは元々メーカーの試着用ですから」
そうは言ってもあんな状態にしたのにそのままというのも。
しかし店員は頑なで、こちらが折れるしか無さそうだった。
それに、先程の事の重大さに焦りもあった。
手を出したのは相手とは言え、こんな話が誰かにされたら。

「良かったら、自分に選ばせてくれないですか?」
一人でどうしたものかと考えていたら、店員が口を開く。
「…あぁ…それはまぁ…」
「あそこじゃなんですし、また改めて」
先程の試着室に目をやると、店員はまたこちらを見た。
そしてニコリと笑うとスマホを出し、連絡先を交換した。

後日連絡がある中で、続きは店員の家でしようと呼び出された。
迎えられたのは、男性の一人暮らしとしては小綺麗な、アパレル店員らしい部屋。
続きをしようという言葉にまた、あらぬ妄想を抱きつつも、ソファに座り話をする。
そこで一つの勘違いがあったことを知った。

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