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職質(2)

「んふっ」
自らの意志で自ら行っているも、無機質とは言え、アナルは敏感に反応する。
ぐぷ…、と飲み込んだかと思うと、ぐぷぷぷ…とゆっくりと奥まで飲み込みだした。

そう、そしてしばらくディルドで楽しんでいたが、誰も来なさそうなので帰ることにした。
カバンへと荷物をまとめ、服を来直し、そのままトイレを出る。
だが、諦めきれない気持ちもあり、帰路、何かあるかもしれないとそのまま濡らしたまま。

返ればそのままシャワーでも浴びればいい、そう思ったのが間違いだったのか?
頭の中で自問自答が繰り返される。

そんな期待へ神が応えてくれたのか、公園を出て暗がりを歩くと、声を掛けられた。
「こんばんは、ちょっといいですか…」
呼び止められたのが突然だった事もあり、驚きは隠せなかったが、その分、スリルもあった。
一体何だろう、さっきトイレでしてましたよね、等と言われるのだろうか。
頭の中では妄想が膨らむ。

しかし、相手の口から出た言葉は全く見当外れな方向からだった。
「最近、この辺りで痴漢や変質者の目撃情報が多発していまして…」
その言葉に、一気に緊張が高まる。

そう、今、自らアナルを晒している相手、それはパトロール中の警察官だった。
暗がりの中でスっと出された顔写真、それを見せられた途端、一気に鼓動が速くなる。
あぁ、これが警察手帳か、と思うと、今の自分の立場を顧みたからだ。

トイレでの行為がバレているのか、痴漢と勘違いされ逮捕されるのか…。
頭の中で浮かんでは消える妄想は、どれもマイナスでしかない。

「失礼ですが、こんな時間にどちらへ?」
動揺を悟られない様に、と思うも、平常心ではいられなかった。
「あ…今から帰るところです」
「差し支えなければ、どちらに行かれていたか伺ってもよろしいですか?」
「ええっと…、トイレに…公園の…」
「トイレ?」
そう言うと、警察官はちらっと公園を見た。
「そうですか、出来れば、お荷物拝見させていただけますか?」

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