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HIV検査(3)

独身男性の1人住まいらしく簡素な雰囲気ながら、整えられたマンションの一室。
道中寄ったコンビニで買ったアルコールを飲みながら、話が弾む。
「そう言えば、性病検査なんて、何かやましいことでもあったの?」
からかう様な口調で訊ねられ、全力で否定する。
「ぜんっぜん、そんなんじゃないんです」
「そーなんだ、なのに検査なんだ」
「えぇ、まぁ…、遊んでるんですか?」
「アハハ…遊んでる程じゃないけど、安全にいたいから」
「そうですよね…」
気まずかった訳でもないが、無言の時間が過ぎると、ふいに告げられた。
「オレ…ゲイなんだ」
「…!!」
無言の空気に負け、アルコールを口にしていた時でムセそうになった。

「あ、何もしないから安心して」
驚いた顔に焦ったのか、フォローしてくれる。

「…自分も…です」
「え?」
「自分も、こっちです」
「そうなんだ…もしかしたらとは思ったけど」
アルコールをグイっと飲み干し、勢いが口を付く。
「何もしてくれないですか?」
酔いに任せて、思い切ったことを言ってしまった。
「あの時のことが忘れられなくて、何度も自分でシてしまいました…」

無言の間が続き、いたたまれなくて次のアルコールに手を伸ばそうとした。
すると、ガバっと押し倒され、見上げた先に徐々に近づく顔があった。

スっと目を閉じ、受け入れる。

その後のことは断片的にしか覚えていない。
ただただ激しかったのを覚えている。
乳首に舌や指が這い、のけ反る様に感じてしまい、声が漏れた。
下の口にも指が1本また1本と侵食されていく。
「互いに陰性だったし、ナマでいい?」

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