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同窓会(1)

「久しぶり」
「久しぶり、先生もお久しぶりです」

節目の年だからと連絡が来た、中学時代の同窓会の通知。
幹事に名を連ねている面々に良い思い出は無かったが、チャンスだと思った。
そう、幼心に感じていたあの時の欲望、そして答え合わせ。

*****

当時、担任を持って貰ったことは無かったが、3年の時の英語担当だった先生。
恋焦がれる様な恋心とは違う、性欲の矛先とも言える存在だった。
かと言って、特に毎日想像していた訳でもない。
単純に、同じ匂いがする様な気でいた、ただそれだけだった。
そして、そんな先生に僅かな期待を寄せたのが、独身という事。
平日だけじゃなく土日も連日部活三昧なその姿に、女性の陰は微塵も感じなかった。
だからこそ、性を覚えたこちらの中学生にとって、妄想として最高のオカズだった。

当時先生は、自分が所属していた水泳部に遊びに来ては、生徒と共にプールで泳いでいた。
筋肉質とまではいかない程度に鍛えられた中年体型に映える水着。
大人の乳首と股間に目が行ってしまう自分を思い出す。
敢えて先生の後ろを泳ぎながら、平泳ぎで足を開くその瞬間にくぎ付けになった。
クロールですれ違う際には、わざと大きく手を回し、身体に触れたりもした。
そしてそれを家に持ち帰っては、何度も何度も性を吐き出した。

*****

「お疲れー」
「じゃあねー」
「お疲れ様―」
店前で別れの挨拶を交わし、タクシーに乗り込んだり、駅へと向かう。

特に直接的に先生と会話を交わすタイミングがあった訳では無いが、久々に高揚した。
少し離れた場所から先生を見ては、ふとももや胸、指先とついつい見ては妄想してしまった。
どんなセックスをしてきたのだろうか、今もまだしているのだろうか。
自分の勘は正しいのだろうか、あわよくば一戦交えられないものか。

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