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マッサージ(2)

そう後悔しつつも、ただ幸福感に身を委ねる。
「っっ…」
「痛かったですか?」
足の付け根を押さえたマッサージ師が、不思議そうに訊ねる。
「いえ、そういう訳では…」
「痛かったら遠慮なく仰ってくださいね」
「はい、でも本当に痛かった訳ではぁあ…」
「あ、気持ちよくても出して貰っていいですよ、他に誰もいませんから」
話している最中に、先程と同じ場所をグっと押されたもんだから、つい声が漏れた。
「結構皆さん、声出されますから安心してください、私もされる時は声出ますし」
そう言いながら、丹念に足の付け根に親指が食い込む。
グーっと力が込められる度に、下半身が熱くなるのが分かる。

さすがの手業に、熱を持っていたかま首が顔をもたげる。
自らの存在を主張する様に、高く高くタオルを押し上げた。
高く上がる度に、整体師に見られているかと思うと恥ずかしさも高まる。
これも皆そうなのだろうか。

「んっっ」
付け根に充てられていた親指が、そのまま屹立したイチモツを避ける様に這って来る。
整体師は無言のまま、熱をもったそれには触れず、ただじっと、その両脇を刺激する。

「邪魔みたいなんで除けますね」
整体師が口を開いたかと思うと、腰回りが少し軽くなった。
掛けられたタオルが外され、張り詰めた怒涛が姿を現す。

それまでは恥ずかしさもあり、目を瞑ったままじっと堪えていたが、つい反応してしまう。
「あっっ」
顔を置き上げ、整体師と目があった。
「大丈夫ですよ、皆さんこうなりますから」
その笑顔に、恥ずかしさも和らぎ、また元のまま目を閉じた。

改めて内腿から次第に上がってくる快楽に身を委ねると、さらに股間へと熱が籠もる。
這う様に上がってきた指が、今にも暴発しそうな屹立の横を通る頃には、変化が出だした。
指に力が込められる度に、ビクンビクンと反応していたが、やがて先端に快楽が集まる。
我慢しきれない程に張り詰めたその先からは、粘り気のある液が漏れ出した。

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