男のためのゲイ体験小説

まるで老廃物が排出されるかの様に、グっと力が込められる度に次々と溢れ出る粘液。
これも皆同じなのだろうか。
快楽の中、上手く頭が回らない。
ただただ、この快感に溺れていたい。

しかし、未だ理性が働き、声が出そうな時は力が入る。
それも相まって、一層先端からは粘々とした液が溢れ出した。

だが、そんな我慢もそう続かなかった。
急に先端にとてつもない快感が生まれた。
「んぁぁああ…」
整体師の手がヌルヌルになった亀頭を撫でまわしたのだった。
「んんふぅぅ…」
声にもならない声が部屋中に広がる。
「我慢しなくていいですよ、ほら、気持ちいいでしょう？」
ヌチャヌチャと卑猥な音を立てながら、先端をイヤらしくイジる整体師。
その度に、高まり切った快楽が全身を駆け巡る。
「あぁぁ、そんなぁ…」
言葉にならない、ただただ気持ちいい。
自然と声が漏れると、その快感は突然途絶えた。

「ほら、声出した方が気持ちいいでしょ」
整体師が手を放したからだった。
そしてそのまま何事も無かったかの様に、ヘソから胸にかけての施術が行われる。
はぁはぁと息が切れ上下していた胸が落ち着いても、股間の角度は変わらなかった。
溜まっていた熱を吐き出す様に、ドクンドクンと奥から吐き出される。

施術が腕へと移行した時、伸ばした先に違和感を覚えた。
触れたその先に、自分と同じ熱を感じたからだ。
相変わらず無言で施術を続ける整体師だが、その胸中を推し量ってみた。

勃起してるのか。
また違った興奮を覚え、呼吸が高鳴る。
指先がたまに触れるだけではあるが、確実にその膨らみを感じる。
まだ出し切れていない欲求が後押しする様に、手を伸ばして、その膨らみに触れてみた。