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公園(2)

ぼーっと見ていた性に急に声を掛けられた。
股間に目をやったまま、ふと顔を見ると、こちらをジっと見つめていたのだ。
ここで目を逸らすと明らかに怪しい。
誤魔化すでもなく素直に答える。
「いや、かっこいいっすね」
性との距離は多少あったが、好反応だったからか、性が寄ってきた。
「そうかぁ、ありがとう」
ニヤリと笑った性の顔は、逞しく年配特有のエロさをまとっていた。
「いい身体してるし、チンポもでかそう」
そう言い、スウェットの膨らみに目をやると、性は豪快に笑った。
ぼーっとしていたこともあるし、出張終わりで溜まっているのもあっただろう。
近所の公園とはいえ、こんな時間にまた来ることもないだろうというのもあった。
あわよくばというエロい期待が、普段では絶対に言わない様なことを口走らせていた。

☆☆☆☆☆

最近誰とも会っていないせいか、弾みで声をかけた性から思わぬ返答が帰ってきた。
ノンケが口にする話題では無い気がする。
が、男性社会で生きて来たのなら、それはそれでありそうでもある。
もしかしたらという期待に胸躍りながら、チンポでかそうという部分にだけ答える。
「見てみるか?」
あわよくばという期待から、冗談っぽく話題に乗ってみた。
「いや、でもここでは」
そう言って笑うと、相手の視線が股間に刺さるのを感じる。
これはイケる、そう確信し、二の矢、三の矢を放つ。
「デカい方ちゃうかな、ウチそばやし、来いや」
ベンチに座る相手ににじり寄りながら、答える。
視線の刺さる股間が相手に近付いていくのが興奮した。
僅かにスウェットの膨らみがピクリと動くと、相手の喉がゴクリと鳴った。
無言ながら会話が成立し、歩き出した俺の後を男は付いて来た。

☆☆☆☆☆

心の内を見透かされたのか、それともあからさま過ぎたのか、まさかの展開になった。
笑って返されるだけかと思ったが、見てみるかと家に誘われた。
そして今こうしてリビングのソファに座って男性を待っている。

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